取材日記2023

南会津町でオペラカルメン 御蔵入交流館落成20周年記念事業公演HPへ

 12月17日御蔵入交流館で、オペラ「カルメン」の舞台公演が行われました。

御蔵入交流館落成20周年記念事業として、みんなで出演、みんなで作る」をテーマに実施された公演、指揮は高橋裕之氏、演出は飯塚励生氏。ピアノは白取晃司さん、神田由布子さんが務めました。

キャストはプロとして活動している南会津町出身の渡部史子さん、阿部祥子さん。会津若松市出身の二瓶純子さん、堀越俊成さん、坂下町出身の大島嘉仁さんらとゆかりのソリスト。

そして桧枝岐村出身の平野亘さんが出演しました。

 実行委員会では3月から合唱団やスタッフを募集しました。稽古の見学なども実施し、手づくり舞台公演合唱団・児童生徒合唱団はおよそ50人となりました。

合唱団は6月から稽古や準備を重ねてきました。合唱指導は会津若松市の原千津子先生、児童生徒合唱指導は阿部祥子さん、室井和可子さんが行いました。

 合唱団はおよそ25回の稽古の他、スマートフォンに送られてくる音源で自主練も行われました。また、稽古は南会津と東京でそれぞれ行われ11月に合流しました。ソリスト、合唱団、児童生徒合唱団合わせておよそ75人は12月17日「精一杯の歌と演技」で素晴らしい舞台を披露しました。合唱とソリストの素晴らしい歌声が響き、衣裳・道具が照明に照らされ浮き上がりました。


南会津で第九をうたう

12月3日、南会津町で第4回目となるベートーヴェン第九演奏会、「南会津で第九を歌う」が開催されました。指揮は高橋裕之氏。南会津郡内からおよそ60人、県内各地からの応援を入れて110人の合唱団の大合唱が披露されました。オーケストラは郡山市のアマデウス室内管弦楽団が務めました。第3ステージの大合唱になるとそれぞれのソリストらと合唱団の迫力ある歌声に大きな拍手が送られました。

 

南会津町の宝 田島祇園祭屋台歌舞伎

12月10日、田島祇園祭屋台歌舞伎舞台特別公演が行われました。

田島小学校3年生が挑戦し「時津風日之出松鴫山城内の場」を披露、役者や鳴り物、義太夫などそれぞれの役割を果たしました。

屋台歌舞伎保存会は仮名手本忠臣蔵と絵本太功記を披露しました。子供とは思えない演技に大きな拍手が送られました。

南郷刺し子展示、発表 会長~若い人につなぐことで来た

12月9日10日の二日間、御蔵入交流館となりの、きとねで南郷刺し子展が開かれました。

会場では、南郷刺し子会員の皆さんの作品展示や体験、活動の発表が行われました。また、南会津高校南郷校舎の生徒さんと共同作業で製作したブックカバーやタペストリーがお披露目されました。

関係者らは伝統の刺し子を若い人につなぐことができた。と笑顔で話していました。


福島県議会議員選挙 南会津郡選挙区 開票結果

渡部英明  8114票 当選

大桃ひでき 6496票

11月12日、南会津町の開票所は田島体育館 各陣営が開票を見守る?と予想したが、体育館ギャラリーには5人程度の人が訪れていました。現在はインターネットで開票結果が発表になることもあり目で見る人はほとんどいませんでした。南会津町の開票結果はこの選挙の結果に大きく影響しました。


11月2日任期満了に伴う第20回福島県議会議員一般選挙が告示され、19の選挙区に71人が立候補しました。

19の選挙区のうち9選挙区で無投票となりました。50%近い選挙区が無投票。選挙で政治家を目指す若者がいない中、南会津郡では定数1に対し、大桃ひでき候補48歳と渡部英明候補56歳の2人が立候補しました。

11月2日、届出をすませた各候補は事務所近くで出陣式を行い選挙戦がスタートしました。

大桃ひでき候補出陣式    渡部英明候補出陣式


10月12日、田島ロータリークラブと南会津高校環境科学コースの2年生22人が駒止湿原周囲の旧開墾地でブナの植樹を行いました。田島ロータリークラブでは社会活動の一環として、地元の高校生とブナや森林・水の役割について一緒に勉強しようと、ブナ植樹を企画しました。南会津町の湿原を守る会が植樹に協力し、湯田俊一副会長がブナや森林について説明しました。参加者は「駒止湿原周囲は戦前戦後の食料不足を補うため、ブナを伐採し畑として活用された。およそ20年前から伐採された場所へブナ林を再生させようと植樹が行われてきた」「ブナの葉が地面に落ち水を貯えること、木は更新しながら豊かな森が出来る」など、植える前に森林について学習しました。

 参加した皆さんは、スコップで土を掘り、およそ70本のブナ苗を植えました。田島ロータリークラブ星健一会長は「若い学生たちが来てくれて活気があってうれしい。これからも頑張ってほしい」と話していました。 生徒からは「土を掘るとき石があって大変だった。植えることで、自然にはたくさんの大切な

ことがあるとわかった。植えたブナは折れないで育ってほしい」と感想を述べました。

 


令和5年度(2023年度)南会津町20歳の集い~盆踊り世話人

南会津町20歳の集い

2022年4月1日、民法の改正が施行され、成人年齢が18歳に引きさげられました。南会津町では、お盆に開催してきた「成人式」を昨年2022年8月からは20歳を対象とした「20歳の集い」としてを開催しています。

今年も8月15日「20歳の集い」が開催されました。

南会津町内の20歳の対象者は、約120人。このうち15日には96人が出席しました。

渡部正義町長が式辞を述べたあと、卒業した各中学校の恩師の先生方が一人ひとり挨拶し、元の教え子の皆さんにエールを送りました。出席者代表の杉本響さんが「責任ある大人になる為、それぞれの夢を叶える為歩んでいる。自らの可能性や若い力を故郷の為に」と誓いの言葉をのべました。

式典後は卒業中学校ごとに記念写真撮影を行いました。

2023 田島祇園祭  例大祭、祭オープン 動画    七行器行列、大屋台運行 動画

 田島祇園祭は、当番党屋が行う神事と、屋台運行、屋台歌舞伎、通りの露店などそれぞれの団体が協力し行われました。今年は通常の祭りが戻ってきました。

お神酒の仕込みも4年ぶりに行われ神社ではおみきもふるまわれました。

 7月21日お神酒(おみき)びらきが行われ、党本の神棚にはお神酒がお供えされました。当番党屋である西町下組(しもぐみ)の皆さんが7月12日に仕込んだお神酒(どぶろく)はあまいいい味に仕上がりました。

 7月22日、例大祭の神事が行われ祭りが始まりました。例大祭には当番党屋と昨年・来年の党屋組の皆さん、町関係者が出席。中高生が浦安の舞を奉納したほか、境内では田島保育園児の太皷演奏も奉納されました。

 

七行器行列(ななほかい行列) 

 7月23日朝、祭のメイン行事である、七行器行列が行われました。塩サバやお神酒、赤飯を七つの器に入れ神様に献上するため神社へ運びます。神社では神殿で神様にお供えしました。

行列には4年ぶりに花嫁姿の女性が参加しました。行列にはおよそ30人の女性らが参加しました。

地元のほか、募集に応募した独身の女性らが参加しました。友好都市であるさいたま市や台東区からも参加していました。

 

神輿渡御 大屋台(山車)押しに自衛隊も 

 七行器行列のあとは神輿が町内をまわりました。保露花を呼ばれる手づくりの花を運び沿道の希望者へ差し上げながら練り歩きました。

 県内の自衛隊(幹部)の皆さんも協力を申し出て参加していました。自衛隊の皆さんは大屋台の運行にも協力し屋台を押していました。地元、会津信用金庫の職員の皆さんも大屋台を押しで参加していました。

 

 大屋台賑やかに

 町内の大屋台は4台。大人が押して子供たちが乗ります。芸場と呼ばれるお宅の前では歌舞伎が上演されます。地元の演目「時津風日の出鴫山城内の段」と「一谷嫩軍記須磨の浦の段」。子供たちが上演しました。

 大屋台はぶつかりそうになるまで走ります。子供たちの掛け声も更に大きく!暑い夜の熱い屋台運行に拍手が送られていました。

田島祇園祭 4年ぶりに お神酒仕込み 動画

 田島祇園祭は今年は4年ぶりに通常開催されます。神社への参道には灯篭が立ち並び、町内では祭りの準備が進んでいます。

 7月12日、祇園祭でふるまわれるお神酒の仕込みが行われました。今年の祇園祭の当番党屋は西町下(しも)組。党屋組の皆さんと国権酒造杜氏さん10人が参加。国権酒造に集合し、ふかした米を冷まし桶や水などと一緒に積込み、田出宇賀、熊野両神社へ運び込みました。水は愛宕山からの伏流水です。

 酒の元、水、麹、ふかして冷ました米を入れて仕込みました。お神酒に使う水は120L。桶二つ分240L作ります。10日間で酒になる予定です。党屋らは、いい酒になって欲しいと期待を込め仕込み行なっていました。お神酒開きは7月21日行われます。

 党本の長谷川文彦さんは、無事に祭り行われる事を願っていました。


4年ぶりの開催 七夕まつり

 7月8日、南会津町上中町地内で七夕まつりが開催され、地域の皆さんが久しぶりに祭りを楽しみました。南会津町商業振興協同組合内の実行委員会主催。

 通常通りの開催は4年ぶり。会場内には町内園児らの願い事が七夕飾りに飾られました。ステージではマジカルバルルーンYESのショー、田島小学校4年生と舘岩紅歌舞(あかかぶ)のよさこい演舞などが披露されました。子供たちは金魚やスーパーボールすくいを楽しみました。キッチンカーや関係者のお店も出店し祭り気分を盛り上げました。

 5月にオープンした「田島陣屋」ではゲーム大会が行われ、訪れた皆さんはボードゲームやVRなどを体験行しました。小学生らが大人と対戦し景品をゲットしていました。

 祭りには南会津町商業振興協同組合のほか、東北電力ネットワーク(株)田島電力センター、会津信用金庫田島支店、上中町区が協力。夜の片づけにも協力しました。

御蔵入交流館落成20周年記念 海上自衛隊横須賀音楽隊演奏会

 南会津町御蔵入交流館は今年2023年、落成20周年を迎えます。6月25日、「御蔵入交流館落成20周年記念 海上自衛隊横須賀音楽隊演奏会」が行われました。演奏会は午前と午後の2回行われ、2回合わせておよそ1200人の人が演奏を聴きに訪れました。吹奏楽の代表的な曲と南会津町民のうたなどを演奏しました。

 会場外では南会津町自衛隊協力会がグッズ販売を行いました。自衛隊は南極の氷も展示しました。南極の空気が凍った氷だそうです。訪れた人は解けるときの音や手触りを体験しました。

南会津の日本酒で乾杯  動画 

 6月14日、南会津町地酒で乾杯プロジェクトは、南会津町役場駐車場で南会津町内や県外から参加者を募り地酒をふるまうイベント「南会津の日本酒で乾杯」が開催しました。誰でも参加できる屋外での自由参加の開催は4年ぶりです。

 4つの酒蔵がある南会津町では、「宴会や飲み会での乾杯は地元の日本酒を利用する」という「南会津町乾杯条例」が施行されています。今年で制定10周年を迎えました。条例が制定されてから毎年、地酒で乾杯のイベントを開催してきました。4年ぶりのこの日は、無料で4つの酒蔵から日本酒がふるまわれました。

 栃木県からは「牛乳で乾杯の条例」を施行している那須塩原市も参加。牛乳と日本酒のカクテルのふるまいも行われました。18:15全員で乾杯!

 千葉県から訪れた女性は「いつもネットで南会津の情報を見つけている。南会津大好きです」と楽しそうに日本酒を味わっていました。会場に訪れた皆さんは、イベント後、町内の飲食店へ二次会へ出かけました。

中荒井地区民 ざる菊植栽

 南会津町中荒井地区「中荒井大地をはぐくむ会」(渡部雅俊会長)では地区で国の補助事業を利用しながら、有害鳥獣に対する電気柵設置や、遊休農地の利用し、花の植栽を行っています。平成29年からは、会津鉄道中荒井駅西側にざる菊を植栽し電車などで訪れる人を歓迎してきました。

 ざる菊は、毎年、株分けし植えています。今年は5月21日、行われました。地区の皆さんら、およそ30人が参加しました。この日は会津鉄道の鈴木社長や役員の皆さんも参加しました。鈴木社長は「地区民がこんなに素晴らしい事業を継続している地域は無い!会津鉄道もこの景色をみるツアーを組んで行く計画です。地元の方のところにお客様が来てくれるのが一番」と話し、作業を手伝いました。

 今後も地区民らは花が咲くまで草取りなど多くの作業を行います。

南会津町議会 議長に山内氏

5月15日、4月の南会津町議会議員一般選挙で当選した議員の皆さんの初めての議会「南会津町議会令和5年第2回臨時会」が開催されました。臨時議会では議長選挙が行われました。

 臨時議会では議長が決まるまで、年長者が臨時議長を務めることになっています。今回は最年長である、芳賀正義議員が、議長が決まるまで臨時議長を務めました。臨時議会では、選挙後はじめてという事で、名前・何期目・出身地区などの自己紹介が行われました。その後、休憩中の「議員懇談会」の中で、議長就任の意思表明が行われました。議員懇談会は非公開で行われました。

 議会再開後、公開で選挙が行われました。選挙には4人が立候補。立候補したのは湯田芳博氏、湯田哲氏、楠正次氏、山内政氏です。選挙の結果、山内政(ただし)氏が選出されました。選挙の様子は議会ユーチューブでも放送されました。副議長には丸山陽子氏、渡部訓正氏の2人が立候補。渡部訓正氏が選出されました。

田島駅前4つ角空き店舗に「田島陣屋」がオープン(元まちなか楽座)

町内事業者、阿部保憲・高橋一成さんが街道の歴史に光を当てようと名前を決めました。オープニングイベントは5月3日から「子供みせまつり」を開催。子供たちは駄菓子を買ったりくじをひいたいりと楽しみました。大人はイベント開催で協力者や賛同者が増え、広がりへの期待と共に責任感も感じました。

 現在、毎週月曜日10時~陣屋メンバーであるITコンサルタントの西名清蔵さんが「デジタル無料相談」を行っています。パソコンやスマートフォンなど何でも相談に乗ってくれます。特にスマホの使い方には数えきれないハテナ?があります。ちょっと寄って「そういえばこれ何?」という会話から相談してみてください。

 イベントがない日は留守番は居ません。いつでもだれでもが身近な公民館的な場所としてお休みいただける場所となっています。陣屋の中にはピアノも設置されています。

 ボランティア団体等さんが会議用で借りたい場合、無料です。経済活動での活用の方、有料です。ご相談ください。たじまCATVも陣屋メンバーです。相談を受け付けます。

 陣屋メンバーになって活動したい方も募集中!活動はボランティアです。将来は経済活動も視野に入れた活動を行います。↓写真は子供みせまつりの様子 

だいくらスキー場でトレイルラン大会 動画 2023年5月19日12時よりご覧いただけます。

 5月4日、だいくらスキー場でふくしまキッズトレイルラン大会とミニトレイル駅伝大会が行われました。

子供たち140人、大人およそ80人が出場し、子供たちは、学年ごとにだいくらスキー場のゲレンデ駆け上がったり下りたりと不整地の走りを楽しみました。主催は、マウントマフネプロジェクト。

 スタートしてからしばらくは平坦な道が続き、選手達はペースを上げていきました。後半になるとのぼりに差し掛かります。のぼりの最後は、スキー場のジャンプ台を利用した急勾配の上り坂。選手達は息を切らしながらはしりました。この大会は会津・中通り、浜通りと3ステージ行われます。福島県各地からエントリーがありました。

 5月11日から5月20までの10日間令和5年春の宣告交通安全運が行われています。

南会津警察署では運動が始前日5月10日、交通安全出動式が行われました。

 出動式には交通安全母の会、交通安全対策協議会、交通安全協会などが出席しました。

出発式には、田島保育園年長児も参加し鍵盤楽器や打楽器を演奏し出発式を盛り上げました。

 運動のスローガンは「自転車に乗るなら必ずヘルメット」

自転車に乗るときはヘルメットを着用!いつでもどこでも交通安全を心がけてください。

新生南会津高等学校

 4月7日入学式が行われ、48人が入学しました。 新入生、保護者、教員、来賓、父母と教師の会役員のほか、旧田島高等学校同窓会と旧南会津高等学校同窓会役員も出席しました。新しく完成した宿舎は、7人の生徒が利用ここから学校へ通うそうです。福島県のトップをきっての入学式に、多くのマスコミも訪れました。

 4月10日、新生南会津高等学校開校式が行われました。開校式には、本校の生徒と南郷校舎の生徒、合わせて170人が出席しました。福島県教育委員会からは大沼博文教育長が出席しました。校章や、新しい校歌が披露されました。 本校校舎と、南郷校舎生徒の対面式も行われ、それぞれの特色ある部活が紹介されました。本校校舎の弓道部や陸上部は実際に練習の様子を紹介。南郷校舎のスキー部は動画を使って活動を紹介しました。生徒らは互いの校舎の交流でもっと話をしてみたいとインタビューで答えていました。 

高等学校 閉校式  田島高等学校 南会津高等学校

 令和5年4月から南会津高等学校と田島高等学校が統合することら、現在の南会津高校と田島高校は今年、3月で閉校となります。

 田島高等学校閉校式は3月30日に行われました。在校生と教職員、同窓会役員のほか、3月1日に卒業したばかりの卒業生の皆さんが出席しました。髙橋喜智校長先生は「今年で112年目となる田島高校。すべての人に感謝し、閉校をしっかり受け取めなければならない。新たな歴史への第一歩を力強く踏み出す姿を示すことが諸先輩方への恩返しであり、私たち一人一人が果たすべき使命だ。この地で知識や技能を習得し若い力を地域や日本の発展の為に注ぎ続けることを誓います」と式辞を述べました。渡部正義南会津町長、星学下郷町長、湯田良一同窓会長、塩生光章父母と教師の会長の皆さんが祝辞を述べました。祝辞のあと、校旗が返納されました。

 元田島高校応援団の室井尊光さんは学生服とハチマキ姿で「心からの感謝を込め!フレー、フレー田島」とエールを送り校歌を歌いました。校歌は全員で歌われ、室井さんの勇壮な姿に大きな拍手が送られました。

 

 生徒代表の大竹さんは「田島高校で学んだことを忘れずに頑張っていく。応援団の応援は力強く活気が得られた」とインタビューに答えました。男子卒業生は「悪いことではない。変わっていくことも必要、いいところを残して変わってほしい」と話していました。田島高等学校は明治44年に町立田島実業補習学校として開校しました。昭和23年に福島県立田島高等学校と改称。これまでの卒業生は17000人を超えています。 

 3月20日、南会津高等学校閉校式が行われ、福島県高校教育課の担当者へ校旗が返納されました。閉校式には在校生と教職員、同窓会や後援会役員の皆さんが出席しました。中村康伸校長先生は式辞で、これまでの生徒らの実績を紹介しながら活躍を讃えました。そして「新制南会津高等学校として、南会津校舎に残る生徒と本校の生徒との交流を深めながら高めあうことが大切、これまで以上に地域探求活動を推進し、地域を支え発展させる人材を育成してくことが大切」と述べました。校歌作詞は地元の梁取三義氏、作曲はNHK朝ドラでも放送された福島市生まれの古関裕而氏でした。

 昭和23年7月31日に、「福島県立南会西部高等学校」として富田村和泉田に開校。昭和35年に「福島県立南会津高等学校」と改称し、南郷校舎と只見校舎となり、昭和39年には只見校舎が「只見高等学校」として独立。令和5年3月、74年8か月の歴史に幕を下ろすことになりました。卒業生総数は6590名。南郷校舎に残る生徒は1年生20人2年生22人、合わせて42人です。在校生が卒業するまで、新制南会津高校南会津校舎として残り授業が行われます。

 

 

田島中学校卒業式

 3月13日、福島県ではほとんどの公立の中学校で卒業式が行われました。南会津町でも4つの中学校で卒業式が行われ110人が卒業しました。このうち田島中学校では67人が卒業しました。今年度は卒業生は歌を歌う時以外はマスクを外して参加しました。来賓は、教育委員会のみが出席しました。

 室井正之校長は式辞で「これからは自分の力で積極的に学び困難を乗り越えてほしい。自分の力で切り開いて生きていくにはエネルギーが必要だ、エネルギーは目標や夢だと思う。世のため人のため、という考えをエネルギーにしてほしい」とエールをおくりました。卒業生代表の大桃帆夏さんは「これから別々の道を進みます。途中心が折れそうになり諦めたくたった時、中学校時代を思い出し一歩一歩力強くすすんでいきます」と答辞を述べました。

 終わりの会では、3年ぶりに保護者も教室に入り最後の学活が行われました。

高等学校卒業式 南会津高等学校 田島高等学校

 3月1日、田島高等学校では40名が卒業しました。髙橋喜智校長は入学した令和2年度はコロナ禍の中で入学だったがつながりの大切さより深くを学んできた。経験のない厳しい状況の中でも将来への希望の火をともし続けた。これまで以上に自分と向き合い頑張ってほしいと式辞を述べました。卒業生代表の大竹花林さんは「田島高校で最高の友と出会えて、みんなで進路を実現できたこと。そして最後の卒業生として名を残せたことに感謝したい。下級生たちに『新しく誕生する南会津高校を発展させてほしい』先生、保護者、下級生の支えがあったことに感謝したい。ありがとう」と答辞を述べました。

 

 南会津高等学校では41人が卒業式を迎えました。中村 康伸校長先生が代表の生徒に卒業証書を手渡しました。卒業生代表の星花さんは「コロナで多くの行事が中止になった。文化祭は多くの人と協力する大切さとつながりを学んだ。これからも感謝の気持ちを持ってどんな困難にも乗り越えていけるよう頑張ります」と答辞を述べました。体育教師の猪股先生は前日、雪に「卒業」の大きな文字を掘り「祝」を送りました。

高野の雪まつり 準備も楽しく、苦にならない!

2月18,19の二日間、南会津町高野、いやしの森地内で高野の雪まつりが開催されました。祭を行ったのは、地元のNOP法人森林野会や南会津サポートクラブ。数年前から整備している癒しの森を「じねーんの森」と名付け、ウォーキングを行うなど、希望者に開放している森です。事前申し込み限定で開催しました。

 

メインの企画は、林道を利用した「日本一長い雪のすべり台」を滑る体験です。当日は家族連れなどが訪れ長い滑り台を楽しみました。参加した関係者は訪れた人に楽しんでもらうと甘酒も手作りし提供していました。夜はファンタジーナイトと名付け、イルミネーションを飾り明かりを灯しました。

 

 

関係者は、数日前からおよそ500mと250mの雪の滑り台を整備しました。開催1週間前2月11日には、早稲田大学ワンダーサイクリング同好会の皆さんが手伝いに訪れました。当日は南会津建設事務所のボランティア団体「でしゃばり隊」も協力しました。

 

 

森林野会会長の星義道さんは「自分たちも楽しんで準備した。少しも苦に思わない。このちいさな祭りが長く続き、もっと多くの人が楽しんでほしい。町などいろんな人が協力しようと思ってくれたらうれしい」と期待を寄せています。

 

只見ふるさとの雪まつり 町民がおもてなし 

 第50回只見ふるさとの雪まつりは2月11.12日に行われました。3年ぶりの開催です。只見線全線運転再開を記念した祭りとなり、前夜祭を合わせると3日間で27,000人の人が訪れました。実行委員会ではこれまでの祭りではかなり多いと話しています。地元の団体が蕎麦やマトンなどの名物の食事を提供。数年後に開通予定の八〇里超えの先、新潟県三条市観光関係者はカレーラーメンなどの庶民の食を販売していました。

 

会場中央の大雪像は昨年復旧した鉄橋と11年ぶりに全線運転再開した只見線の列車でした。只見雪まつり実行委員会では、大雪像に何を作るか、町民へ募集しました。応募された案の半分以上が只見線に関するものだったそうです。雪像を利用しプロジェクションマッピングも企画。専門の業者が制作しました。

 

大雪像の前では厄年の男衆が行う厄払いの儀が行われました。昭和57年生まれの厄年の男衆は今年1年良い年になるよう、餅をまきました。おんべ(サイノカミ)のイベントでは、訪れた人も今年一年良い年になるよう餅を焼いて食べました。

 

只見の雪まつりは町民や関係者が作る祭り。住民はこれまで訪れた人とながく交流を続けています。埼玉県から訪れた男性は「旅館の女将さんに、別のところに泊まっても来たら寄って、と言われている。来るたびに寄っています。地域住民と交流できてうれしい」と話していました。

 

 

夜の祈願花火では孫の成長を願う「じいじとばあばより」という放送が流れ、ふるさとの温かさを感じる花火に大勢の人歓が声を上げていました。

 

文化財防火デー 地域の消防団と元消防団員OBの先遣隊が訓練

 1月26日は文化財防火デー。昭和24年に世界最古の木造建造物である、法隆寺の壁画が焼失したことがきっかけで、昭和30年に定められました。防火デーにちなんで各地で文化財防火訓練が行われています。南会津町でも毎年、町内の貴重な文化財を対象に行っています。

 1月29日、田島古今と舘岩熨斗地区で訓練が行われました。田島地域古今地区では奥会津博物館で行われました。参加したのは南会津町消防団第1支団第3分団の地元荒海地区の消防団で、中荒井、羽塩、滝の原など8つの地区の消防団員68名と荒海古今地区の消防団OBである先遣隊。

 今回は、およそ500m離れた川と、山村道場コテージ付近と染屋近くの消火栓から水をとり放水します。川から消防車でリレーし、放水する訓練では水がなかなか来ないという、機器のトラブルも発生しました。しかし、すぐに別の機器で対応し、放水を行うことが出来ました。

 南会津町古今地区の先遣隊の皆さん6人は現役の団員と協力し、消火栓にホースをつなぎ放水する初期消火の訓練を行いました。先遣隊として参加した渡部兵一さんは「この訓練で放水を行い久しぶりに水の勢いの強さを経験した。自分の地域に大切な文化財がある事を再認識。防火防災に備えなければ」と感想を述べました。

同じ先遣隊の広野七雄さんは「地域の安全のためにいつもみんなを見守り続けたい」と話していました。

 南会津地方広域市町村圏組合消防本部はタンク車で放水を行いました。南会津警察署荒海駐在所も参加し、訓練を見守りました。

 

田島高校生 除雪ボランティア 動画2023年1月

 田島高校の1・2年生は毎年冬に、日ごろお世話になっている地域の皆さんに感謝の気持ちを表すことや、地域の人々との絆を深めようと、除雪ボランティアを行っています。今年は1月13日と1月20日に行われました。1月20日、2年1組16名は桧沢地区の上塩江で除雪を行いました。上塩江地区の区長さんや、役員さんが一人暮らしの高齢者宅を案内しました。今年の冬は1月に入りほとんど雪が降らず、日の当たる場所には雪はあまりありませんでしたが、日陰の軒下には屋根から落ちた雪が硬くなり残っていました。生徒らはスコップで雪をほり、スノーダンプで雪を運搬。にぎやかに除雪を進めました。この日は3軒のお宅の除雪を行いました。生徒は「地域の皆さんと話す機会が無かったが話して交流できた。役に立つことが嬉しかった」と感想を述べました。

 生徒らを案内した上塩江区の芳賀沼二介区長や役員さんらは「どこの中学出身?などと話も弾んだ。良くやってくれた。一人暮らしの高齢者の方の喜んでいた。生徒らが来てくれて地区が明るくなった。」と感想を述べました。生徒らを毎年待っているあばあちゃんは「またいっきゃったなー(会えた)!にぎやかでいいなー!」と笑顔をみせてくれました。